クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました
気持ちを入れ替えて私は、そーちゃんと一緒に雑貨屋さんへと入る。
「このお店、いま女子中学生に人気なんだよ」
「へぇ〜」
ファンシーな店内を、そーちゃんがグルリと見回す。
「いとこさんは、何が好きなの? 好きなキャラクターとか」
「あー、確かウサギのキャラクターが好きだったような」
ウサギって言ったら、あれかな?
私はキャラクターグッズが陳列されているところへ、そーちゃんを連れていく。
「もしかして、この子?」
「あっ、そうそう。このウサちゃんだよ」
それはここ数年女の子の間で大人気の、頭にピンクのリボンをつけた白いウサギだった。
「さすが、せーちゃんだね」
「いやいや!」
「それじゃあプレゼントは、このウサちゃんグッズにしようかな」
「いいと思う。シャーペンだったら普段使いできるし。あとは……」
私が少しだけアドバイスすると、そーちゃんが真剣な表情で選び始めた。