クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました
それから二人で1階のカフェに行くと、店内は意外と空いていてすぐに席へと案内された。
そーちゃんと二人掛けのソファ席に向かい合って座り、雑談しながら待っていると。
「お待たせしました。アイスココアです」
「わあっ!」
店員さんが運んできてくれたアイスココアの上にはソフトクリームがそびえ立ち、それを見た私はテンションが上がる。
「せーちゃんって、小学生の頃からココアが好きだよね」
「うんっ! 大好き。いただきまーす」
まずはソフトクリームをスプーンですくって、パクッとひとくち。
「美味しい」
やっぱり今日みたいな初夏の暑い日は、アイスが一番。
ソフトクリームを食べ終えた私は、ココアを一気に喉へと流し込む。
「ん〜、幸せだなあ」
「良かったね、せーちゃん」
アイスコーヒーを飲みながら微笑むそーちゃんの目は、とても優しい。
「せーちゃん、今日は付き合ってくれて本当にありがとう。これ、良かったらせーちゃんに……」