クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました
「せーちゃんの髪の毛、サラサラだね」
「そっ、そうかな?」
「うん。とってもきれいだよ」
そーちゃんの指先が髪に触れる度に、ドキドキして。
彼との近すぎる距離に身体が固くなってしまい、私は息をするのがやっとだった。
「ついたよ」
そーちゃんが、自分のスマホのカメラをインカメラにして私に見せてくれる。
「うん、思ったとおり。そのバレッタ、せーちゃんによく似合ってる」
「あっ、ありがとう」
私に似合ってるかどうかは別として。この星のバレッタは、本当に素敵。
「そーちゃん。私、これ大事にするね」
「気に入ってもらえたなら、良かったよ」
そーちゃんが、ニッコリと微笑んでくれる。
私はこの日、大切な宝物がひとつ増えたのだった。