クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました
︎︎︎︎12.ウワサ話
翌日。私はまとめた髪に、昨日そーちゃんからもらった星のバレッタをつけて登校した。
「ねえ。あの子だよ、澄野さんって」
「え〜。普通じゃん」
……ん?
私が下駄箱で上履きに履き替えていると、通りすがりの女の子たちに、やけにジロジロ見られることに気づいた。
なんだろう? 今日はやけに視線を感じるような……。
不思議に思いながら私が、2階の自分の教室へと向かって歩いていると。
「あの子だよ、想良くんの彼女」
「えーっ。うそー」
……え? 彼女?!
彼女って、なに!?
「おっ、おはよ……」
「あっ、澄野さん!」
私が教室に行くと、クラスメイトの女の子何人かがこちらに駆け寄ってきた。
「あの……澄野さん。想良くんと付き合ってるって、ホント!?」
……へ?