クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました
それだけ言うと、陽向はスタスタと自分の席へと歩いていく。
「せーちゃん。昨日僕の買い物に付き合ってもらったせいで、こんなことになってごめんね?」
「ううん」
「改めて、昨日はほんとにありがとう。プレゼントしたバレッタもつけてくれてて、嬉しいよ。それと……」
そーちゃんの唇が、私の耳元へと近づく。
「せーちゃんが僕の彼女だってこと、噂じゃなく僕は本当にそうなればいいなって思ってる」
へ!?
「僕は、いつでも大歓迎だよ」
そーちゃんが、パチンと片目を閉じる。
だ、大歓迎って。
「昨日せーちゃんに買い物に付き合ってもらったのは、プレゼント選びももちろんあるけど。一番は、休みの日に僕がせーちゃんに会いたかったからなんだよね」
え!?
「良ければまた、一緒に出かけようね。できれば今度は……正真正銘のデートとして」
「〜っ!」
そーちゃんのまさかの発言に、私はただ顔を赤くさせることしかできなかった。