クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました
「だから、一之瀬くんは誰からの告白も受け入れないんじゃないの?」
陽向に限って、そんなことあるはずがない。
だって私は、小学生の頃にもうとっくに彼に振られているんだもん。
「あたし、この前一之瀬くんに告白したけど。フラれちゃって……ううっ」
私を屋上に連れてきた西田さんが突然泣き出し、私を見る金髪さんたちの目がさらに鋭くなる。
「澄野さん。この前も、想良くんとショッピングモールに行ってたことが噂になってたよね?」
「許嫁がいるのに浮気するなんて、サイテー!」
「たいして可愛くもないのに。TOP3のみんなに、ちょっと気に入られてるからって調子にのらないでよ!」
ドンッ。
「きゃあ」
金髪さんにいきなり強く肩を押され、私は体のバランスを崩してコンクリートの上に尻もちをついてしまった。