クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました

そーちゃんの言葉に顔を上げると、彼はとても真剣な顔つきをしていた。


「僕、小学生のときからずっと、せーちゃんのことが好きだった」


そーちゃん……?


「覚えてる? 小学3年生の頃、アメリカから日本に引っ越して来て。日本語がよく分からず、ひとりぼっちだった僕と、最初に友達になってくれたのがせーちゃんだった」

「もちろん、覚えてるよ」


家の近所にアメリカから同い年の男の子が引っ越してきたって知ったときは、すごく嬉しかったから。


「小学生の頃からせーちゃんは、可愛くて優しくて。あのときからずっと、僕にとってキミはたった一人の特別な女の子だった」


まさか、そーちゃんがそんなにも前から私のことを想っていてくれたなんて。


「小学5年生のときに、アメリカに戻ってからも、ずっとせーちゃんのことが忘れられなくて。だから、いつか再会できたら絶対に気持ちを伝えようって思ってた」


するとそーちゃんが頭を下げ、真っ直ぐ私に手を伸ばしてくる。


「せーちゃんのことが好きです。僕と……付き合ってください!」
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