クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました
う、うそ。陽向の予想外の告白に、私は固まってしまう。
「だから星奈、俺の彼女になって」
陽向がそんなことを言うなんて。もしかしてこれは……夢?
だって、そーちゃんに続いて陽向にまで告白されるなんて。こんな幸せなこと、あるはずがない。
「陽向、遅いよ。やっと本気になったんだ」
「うるせえ」
そーちゃんにからかうように言われた陽向が、顔を赤くさせる。
そんな彼を見ていたら、これはウソじゃないんだって分かって。
胸の奥が、じわじわと熱くなってくる。
「良かったね、せーちゃん。陽向と想いが通じ合って」
私の耳元で話すそーちゃんは、まるで最初から私の気持ちに気づいていたかのような口ぶり。
「陽向、分かってると思うけど……僕や虹輝からせーちゃんを奪うからには、絶対に彼女を幸せにしないと許さないから」
「もちろんだ。約束する」
「ねえ、せーちゃん」
「は、はい!」
突然そーちゃんに呼ばれ、私は思わず敬語になる。