クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました


「これ、澄野さんと山下さんにあげる〜」


水上くんが、私と天音ちゃんに先ほど女子からもらったお菓子をいくつかくれた。


「学食の席、譲ってくれたお礼だよ」

「ありがとう」

「ホワイトチョコ味のグミって、珍しいよねえ。お、美味い!」


さっそくもらったグミを口の中へポイッと入れ、笑顔になる水上くん。


水上くんは、笑顔が可愛くて。

彼をただ見てるだけで、癒し効果がある。


「あっ。おーい、ヒナくん。こっちー」


水上くんが、トレイを手にした陽向を手招きしている。


「ていうか虹輝、なんでお前ここに座ってんの?」


こちらへとやってきた陽向は、私を見てあからさまに嫌そうな顔をする。
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