クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました

「あんな調子で、うちのクラス大丈夫かよ〜?」

「ほんとにー」


体育館の隅であぐらをかいているクラスの派手な男子二人が、私を見てバカにしたように笑っていた。


あの男子たち、自分たちよりも勉強や運動が出来ない人のことをよく笑ったりするから苦手なんだよね。


「あれじゃあ、女子チームは球技大会1回戦で敗退じゃねえの。ギャハハ」


く、悔しい……。


私は、手のひらをぎゅっと握りしめる。


いくら私が下手だからって、何もあそこまで言うことなくない?


私はうつむき、その場に立ち止まってしまう。


悔しいのに、すぐに言い返せない自分が情けなくて、目の奥が熱くなりかけたとき──。
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