クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました

「えっ。陽向の家でって……なんで!?」

「陽向くんの両親は、今年に入ってから週末はいつも海外で仕事だから家にいないじゃない?」

「うん」


それで、お母さんが陽向の家に様子を見に行くということがよくある。


「陽向くんは家事が全然できないから、みっちゃん……陽向くんのお母さんも気になるらしくって」

「うん?」

「それに、最近は色々と物騒だし。中学生とはいえ、家に子どもを一人にするのはやっぱり親としては心配だから」


お母さんが私の肩を、ガシッと掴んでくる。


「だったら、星奈と陽向くんが週末ふたりで一緒に過ごせば良いって話になったの」


ええーー?!
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