クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました


私と陽向は、家が近所の幼なじみ。


私と陽向の両親は高校時代からの友人ということもあって、私たちが赤ちゃんの頃から家族ぐるみでの付き合いがあった。


陽向は、昔から愛想がある訳ではなかったけど。


小学校低学年の頃から成績優秀だった陽向は、私に勉強を教えてくれたり。


『せーなのこと、いじめるな!』


私がクラスでいじめられたときは、いじめっ子たちから守ってくれて。

そんな優しくてかっこいい陽向のことを、私は物心ついたときからずっと好きだった。


だから、小学5年生の頃に友達のリカちゃんに『星奈ちゃんは好きな男の子っている?』って聞かれたときは、迷わず『陽向のことが好き』って答えたの。


『絶対秘密にしてね』って、リカちゃんに伝えたのに。


『澄野って、陽向のことが好きなんだー?』


翌朝私が学校に行ったら、なぜかクラス全員がそのことを知っていて。


『陽向、ひょっとしてお前も、澄野のことが好きなのかよー?』と、クラスで目立つ男子が陽向に聞いたんだ。


そしたら……。
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