クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました

私は、和室にひとりポツン。


許嫁とは言え、やっぱりあまり歓迎はされてないのかな?


陽向、球技大会のバスケの練習は全く嫌がる素振りも見せずに付き合ってくれてるけど。


それは陽向自身、バスケが好きだからなのかな?


陽向だって、せっかくの週末に家に私がいるよりも一人で過ごしたほうが気楽だろうし。


やっぱり私、自分の家に帰ろうかな?


……って。マイナスなことを色々と考えだしたら、キリがない。


この週末の同居は、もう決まったことなんだから。

バスケの練習だけでなく、この同居をキッカケにもっと陽向との関係を良くしたい。


それに私は、陽向ママからも頼まれてるの。


『あの子、全く料理をしなくて。家に自分ひとりだけだと、すぐにカップ麺とかで済ませちゃうから。星奈ちゃん、よろしくね』って。


ここに来る前に陽向ママとの電話でそう言われて、冷蔵庫の中の物も好きに使って良いって言われたから。


お料理頑張らなきゃ。でも、何を作ろうかな?


最初の夕飯だし、できれば陽向の好きなもの……そうだ!
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