クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました
「やあ、虹輝。せっかくだし、キミも一緒にランチしようよ」
「えっ、いいの?」
「いいよね? せーちゃん」
「うん。人数が多いほうが楽しいし」
そーちゃんに聞かれて、私は頷く。
「ていうか、想良。アメリカでバスケやってたんだって?」
「イエス」
「アメリカってバスケの本場だよな? 話、詳しく聞かせてよ」
水上くんとそーちゃんが、バスケの話で盛り上がる。
家の近所に住んでいた頃、そーちゃんは陽向と一緒に学校のミニバスチームに入っていて。
あの頃のそーちゃんは、陽向と同じくらいバスケが上手だった。
そっか。そーちゃんも、今までずっとバスケを続けてたんだ。
「そうだ。気になってたんだけど、せーちゃんって今付き合ってる人とかいるの?」