クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました
「想良、ナイスシュート!」
陽向が、そーちゃんに笑顔でハイタッチする。
「お前、3年前よりもめっちゃ上手くなったな」
「陽向こそ」
そーちゃんが、笑いながら陽向の肩を組む。
今日の昼休み。学食にいたとき、陽向とそーちゃんの間には少しピリッとした雰囲気があったけど。
今、二人は笑いあっていて。
お互いを褒め合っていて。
なんだか小学生の頃に戻ったみたいで、嬉しいな。
『なあ、想良。バスケしようぜ』
『いいよー!』
あの頃、ふたりはすごく仲が良くて。毎日のように、家の近所の公園でバスケをしていたから。
そんな二人を見るのが、私は好きだった。
「……危ないっ!」
昔を思い返しながら、私が陽向とそーちゃんのことを見つめていると。突然そんな声が聞こえた。
な、なに?!