クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました
「どうしたの? こんなところで」
「えっと……お恥ずかしながら、この間のテストで数学の成績が落ちちゃったから。ここで勉強してたんだ。水上くんは?」
「部活が今日は早く終わったから。オレも期末テストに向けて、勉強して帰ろうと思って」
「へっ。期末テスト!?」
この間、中間テストが終わったばかりなのに。
水上くんの口から、もう期末テストの話が飛び出すなんて。
「オレ、いつもテストの1ヶ月前から勉強してるんだよね」
「そうなんだ……」
私は、毎回テストの1週間前になって、焦ってようやく勉強を始めるから。
そんなに前から勉強してるだなんて。水上くん、すごいなあ。
「星奈ちゃん。オレも隣で、一緒に勉強してもいーい?」
「うん。いいよ」
水上くんが、私の隣の席に腰をおろす。