クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました

︎︎︎︎10.ブラックコーヒー


水上くんの予期せぬ告白から、数日後。


「おはよー、星奈ちゃん」

「あっ。水上くん、おはよう」

「今日もお互い頑張ろうね!」


水上くんは学校で会うと、今まで通り変わらず笑顔で私に声をかけてくれる。


朝一番に水上くんの無邪気な笑顔を見ると、いつも元気をもらえるから不思議だな。


* * *


「ねぇ、せーちゃん。明後日の日曜日って空いてる?」


学校の休み時間。私が自分の席で読書をしていると、そーちゃんがやって来た。


「えっと、日曜日は何も予定がなかったと思う」

「だったら、日曜日は部活が休みだから。急で悪いんだけど、僕と付き合ってくれない?」

「え?」


『付き合って』と言われて、ドキリと心臓が跳ねる。


「親戚の女の子に誕生日プレゼントを渡したいんだけど。何が良いのか分からないから、せーちゃんに一緒に買い物に付き合って欲しくて」


あっ、なんだ。付き合ってって、そういうことかあ。
< 97 / 170 >

この作品をシェア

pagetop