クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました
︎︎︎︎10.ブラックコーヒー
水上くんの予期せぬ告白から、数日後。
「おはよー、星奈ちゃん」
「あっ。水上くん、おはよう」
「今日もお互い頑張ろうね!」
水上くんは学校で会うと、今まで通り変わらず笑顔で私に声をかけてくれる。
朝一番に水上くんの無邪気な笑顔を見ると、いつも元気をもらえるから不思議だな。
* * *
「ねぇ、せーちゃん。明後日の日曜日って空いてる?」
学校の休み時間。私が自分の席で読書をしていると、そーちゃんがやって来た。
「えっと、日曜日は何も予定がなかったと思う」
「だったら、日曜日は部活が休みだから。急で悪いんだけど、僕と付き合ってくれない?」
「え?」
『付き合って』と言われて、ドキリと心臓が跳ねる。
「親戚の女の子に誕生日プレゼントを渡したいんだけど。何が良いのか分からないから、せーちゃんに一緒に買い物に付き合って欲しくて」
あっ、なんだ。付き合ってって、そういうことかあ。