クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました
「分かった。私で良ければ、付き合うよ」
私は、迷わず即答する。
「ありがとう! それじゃあ詳しいことは、またメッセージするね」
「はーい」
離れていくそーちゃんに、私が手をひらひらと振っていると。
「ちょっと、ちょっと。星奈〜!」
そーちゃんと入れ替わるようにして、天音ちゃんが私の元に駆け寄って来た。
「今の想良くんとの話、聞こえちゃったんだけど……」
「あっ、ごめんね。天音ちゃん、そーちゃんのことが好きなのに」
「あたしの好きは、恋愛のほうの好きじゃないから良いの。それより、今のは絶対にデートのお誘いだよ!」
「へ!?」
デッ、デート!?
「いや〜、想良くんもやるねぇ。ほんと、積極的でいいわ」
なぜだか天音ちゃんは、そーちゃんのことを褒めているけれど。
そもそもデートは、お互い好きな人同士がするものじゃないのかな?
私はただ、そーちゃんのプレゼント選びに付き合うだけだから。
きっとこれは、デートじゃないと思うのだけど。