続・泣き虫の凛ちゃんがヤクザになっていた2
「何やってんだ、ゴラァ!!!」
突然、事務所の扉が勢いよく開き、厳つい顔の男たちが怒号と共にゾロゾロと乱入してきた。
乱入してきた男たちに気を取られた望月さんは、私の首を放した。
私は咳き込みながら、その場にしゃがみ込む。
「大人しくしろ!!!」
乱入してきた強面の男たちは、ヤクザたちを次々と取り押さえていく。抵抗しようとした望月さんも、三人がかりで抑え込まれた。
一体、何が起きているんだ?
この人たちは何者なんだ?
「はいはい、大人しく我々の言うことを聞いてくださいねー!抵抗しちゃダメですよー!抵抗したら、公務執行妨害も追加しちゃいますよー!」
罵声が飛び交う事務所内で、私は聞き覚えのある声が耳に飛び込んできて、反射的に顔を上げた。
「浅田さん!?」
そこにいたのは、以前発砲事件で知り合った浅田警部補だった。
浅田さんがいるということは、乱入してきた男たちはマル暴の刑事たちだろう。
「ええっとぉ?とりあえず、誘拐、監禁、暴行の現行犯でみんな逮捕ねー!」
「浅田、テメェ!」
浅田さんは、三人がかりで取り押さえられている望月さんへと歩み寄る。
「望月喜一、橋本きよ美さんの殺害と死体遺棄の容疑でお前に逮捕状が出てる」
浅田さんは懐から一枚の紙を取り出すと、それを広げて望月さんに見せる。
「テメェ、俺をハメやがったな?」
望月さんは、浅田さんに今にも飛び掛かりそうだ。
「ハメる?何のことかな?」
「とぼけんじゃねぇよ!お前、あいつと共謀して俺のこと――」
「ハメるも何も、我々は君たちのようなヤクザを飼い慣らすのが仕事なんでね。悪さをした狂犬を檻に入れるのは、当然でしょー?それより、望月くん――」
ヘラヘラと笑みを浮かべていた浅田さんは、突然望月さんの胸ぐらを掴んだ。
「お前、カタギに手ぇ出してタダで済むと思うなよ?次、シャバに出られるのはいつになるだろうなぁ!!?」
浅田さんはヤクザも顔負けするくらいの剣幕で怒鳴る。
見た目こそ穏やかそうな浅田さんだが、やはり彼もヤクザを相手にするマル暴の人間のようだ。
「おい!全員、連れて行け!」
浅田さんが指示すると、強面の刑事たちは「はい!」と言って、ヤクザを引きずりながら続々と外へと出ていく。
「浅田ぁ!覚えてろよ!絶対、地獄に送ってやるからなぁ!!!」
望月さんは事務所の外へ連れ出される際に、そう吐き捨る。
それに対して、浅田さんは「はい!脅迫罪!」と、連行される彼を指差した。
突然、事務所の扉が勢いよく開き、厳つい顔の男たちが怒号と共にゾロゾロと乱入してきた。
乱入してきた男たちに気を取られた望月さんは、私の首を放した。
私は咳き込みながら、その場にしゃがみ込む。
「大人しくしろ!!!」
乱入してきた強面の男たちは、ヤクザたちを次々と取り押さえていく。抵抗しようとした望月さんも、三人がかりで抑え込まれた。
一体、何が起きているんだ?
この人たちは何者なんだ?
「はいはい、大人しく我々の言うことを聞いてくださいねー!抵抗しちゃダメですよー!抵抗したら、公務執行妨害も追加しちゃいますよー!」
罵声が飛び交う事務所内で、私は聞き覚えのある声が耳に飛び込んできて、反射的に顔を上げた。
「浅田さん!?」
そこにいたのは、以前発砲事件で知り合った浅田警部補だった。
浅田さんがいるということは、乱入してきた男たちはマル暴の刑事たちだろう。
「ええっとぉ?とりあえず、誘拐、監禁、暴行の現行犯でみんな逮捕ねー!」
「浅田、テメェ!」
浅田さんは、三人がかりで取り押さえられている望月さんへと歩み寄る。
「望月喜一、橋本きよ美さんの殺害と死体遺棄の容疑でお前に逮捕状が出てる」
浅田さんは懐から一枚の紙を取り出すと、それを広げて望月さんに見せる。
「テメェ、俺をハメやがったな?」
望月さんは、浅田さんに今にも飛び掛かりそうだ。
「ハメる?何のことかな?」
「とぼけんじゃねぇよ!お前、あいつと共謀して俺のこと――」
「ハメるも何も、我々は君たちのようなヤクザを飼い慣らすのが仕事なんでね。悪さをした狂犬を檻に入れるのは、当然でしょー?それより、望月くん――」
ヘラヘラと笑みを浮かべていた浅田さんは、突然望月さんの胸ぐらを掴んだ。
「お前、カタギに手ぇ出してタダで済むと思うなよ?次、シャバに出られるのはいつになるだろうなぁ!!?」
浅田さんはヤクザも顔負けするくらいの剣幕で怒鳴る。
見た目こそ穏やかそうな浅田さんだが、やはり彼もヤクザを相手にするマル暴の人間のようだ。
「おい!全員、連れて行け!」
浅田さんが指示すると、強面の刑事たちは「はい!」と言って、ヤクザを引きずりながら続々と外へと出ていく。
「浅田ぁ!覚えてろよ!絶対、地獄に送ってやるからなぁ!!!」
望月さんは事務所の外へ連れ出される際に、そう吐き捨る。
それに対して、浅田さんは「はい!脅迫罪!」と、連行される彼を指差した。