狂おしいほどに、抱きしめて〜エリート社長と蕩けるような甘い蜜愛〜
第4話 言葉の凶器
初めて翔と身体を重ねた翌朝。
とても気持ちの良い陽ざしの明るさで、栗花落はスッキリと目を醒ました。
昨夜は安眠できたから、もう眠気はない。
すぐ横に目を向けると、綺麗な顔で寝息を立てる翔がいて、彼と朝まで一緒に過ごしたのだと、改めて実感する。
「おはよう」
栗花落が朝の支度をしている最中に、眼を擦りながら翔がベッドから起き上がる。
翔は低血圧なのか、朝がとても弱そうだ。
何度もゴシゴシと目を擦って、スマホで時間を確認している。
「そろそろ起きましょう? 今日も会社ですから」
「……ああ。そうだな」
家に帰る時間はないから、昨日と同じ服装になってしまうが、こればかりは仕方ない。
(でも、彩絵ちゃんはそういうの、鋭いからな……。何かあったって気づいちゃうかも……)
だが、彩絵とはこれから、徹底的に戦うつもりだ。
これ以上、彼女に自分の幸せを奪われることも、穢されることも許さない。
「会社、行きたくないな」
「えっ? 急にどうしたんです?」
栗花落が問いかけると、翔は裸のまま、ベッドの上で栗花落を正面から強く、優しく抱きしめた。
そして、栗花落の首筋に顔を寄せ、名残惜しそうに呟く。
「栗花落の側にずっと居たいのに、会社ではあまり話しかける機会もないから」
「……そんな」
確かに、平社員と代表取締役社長では職務内容に違いがあり、社内で話すことはほとんどない。
翔と初めて会話したのは、自分の所属するプロジェクトに翔も関与していたからだ。
現在はそのようなプロジェクトにも配属されておらず、翔とは疎遠な日々を過ごしていた。
「おはよう、栗花落。愛してる」
とても気持ちの良い陽ざしの明るさで、栗花落はスッキリと目を醒ました。
昨夜は安眠できたから、もう眠気はない。
すぐ横に目を向けると、綺麗な顔で寝息を立てる翔がいて、彼と朝まで一緒に過ごしたのだと、改めて実感する。
「おはよう」
栗花落が朝の支度をしている最中に、眼を擦りながら翔がベッドから起き上がる。
翔は低血圧なのか、朝がとても弱そうだ。
何度もゴシゴシと目を擦って、スマホで時間を確認している。
「そろそろ起きましょう? 今日も会社ですから」
「……ああ。そうだな」
家に帰る時間はないから、昨日と同じ服装になってしまうが、こればかりは仕方ない。
(でも、彩絵ちゃんはそういうの、鋭いからな……。何かあったって気づいちゃうかも……)
だが、彩絵とはこれから、徹底的に戦うつもりだ。
これ以上、彼女に自分の幸せを奪われることも、穢されることも許さない。
「会社、行きたくないな」
「えっ? 急にどうしたんです?」
栗花落が問いかけると、翔は裸のまま、ベッドの上で栗花落を正面から強く、優しく抱きしめた。
そして、栗花落の首筋に顔を寄せ、名残惜しそうに呟く。
「栗花落の側にずっと居たいのに、会社ではあまり話しかける機会もないから」
「……そんな」
確かに、平社員と代表取締役社長では職務内容に違いがあり、社内で話すことはほとんどない。
翔と初めて会話したのは、自分の所属するプロジェクトに翔も関与していたからだ。
現在はそのようなプロジェクトにも配属されておらず、翔とは疎遠な日々を過ごしていた。
「おはよう、栗花落。愛してる」