カウント・ダウン
昼休み
僕は健介を呼び出した


『い、いつから彼女できたの!?』
『ん~昨日』
『速いね…。まだ入学してすぐなのに』
『まぁね!向こうからだし~』
健介は立ち上がった
『どこに?』
『彼女と弁当食べに♪』
と、スキップしながら行ってしまった


僕はヤレヤレと席を立つと、昼食を食べに食堂へ向おうとした時だった



小さな木の下でただ一人ポツリと弁当を食べている少女がいた



見た瞬間、何だか異様な空気を感じた

小さな体に
小さな顔
綺麗に整えている髪
柔らかそうな唇
溜め息が出るほど可愛らしい顔立ちだった

ただ、目だけがおかしかった
大きな目は、透き通っていた






暗い
闇へと―
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