カウント・ダウン
赤い数字
食堂―


僕の頭は彼女の事でいっぱいだった

肩くらいのさらさらした髪

色白の綺麗な肌

大きな目…


『はぁ…』
ついつい出たため息

ため息は幸せが逃げるって言うけど、逆なのかもしれない

まさか、彼女が来るなんて…


『と、隣良いですか?』
耳に残ってしまうほどの可愛らしい声

『ど、どうぞ…』

上手く声が出せなかった


周りを見渡すと、明らかに席が空いている


じゃぁ何でここに!?
しかもさっきまでお弁当を食べていたじゃないか!

『あ、あの!』
『あ、あの!』

ハモった
ハモってしまった
どうしよう…
やっぱりここは、男から言うべきだ!

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