夏の出会いは素敵な恋の予感~超人気俳優になった憧れの先輩は、溢れんばかりの愛情で甘く私を包み込む~
「でも……あの……」


「何?」


「えと、琉唯先輩は超人気俳優さんだし、ブロードウェイってことはアメリカだし、私は仕事がありますし、その……先輩と会ってなかった時間が長すぎて、急に色々言われても戸惑うっていうか……」


いくら答えに困ってるからといって、こんなまとまりの無いことを言ってる自分が情けない。


「仕事か、確かに。だったら……」


 その瞬間、琉唯先輩は、私が持っていた備品を奪い、足早に歩き出した。


「えっ、ちょっと」


「これ、どこに返す?」


「えと、これはそこの会議室に……」


「なら、まずはこれを返してから父さんのところにいく」


「は、はぁ?」


 理解不能な発言と行動に困惑しながらも、気づいたら、私は星宮社長のいる応接室に連れていかれてた。


「琉唯君! どうしたんだい? 君を探してたんだよ。社長はそろそろお帰りになるそうだから」
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