夏の出会いは素敵な恋の予感~超人気俳優になった憧れの先輩は、溢れんばかりの愛情で甘く私を包み込む~
「……高梨さん、すごく優しかったよ。自分が支えられるのは俳優としての琉唯で、男としての琉唯を幸せにできるのはあなたしかいないから……って。だから琉唯を頼むって……」


あんなに綺麗な人に見つめらながら懇願されて、同性ながらちょっとドキドキしてしまった。


「有難いな。鈴香さんが味方になってくれたら心強い」


「うん」


「来週、新しく決まった映画の発表会見がある。それが終わったら、すぐに書面を出して婚約発表するつもりだから」


「えっ?」


「それが俺の気持ち。夏凛のこと、彼女じゃなくて、俺の奥さんになる女性としてみんなに紹介したい」


「奥さん……?」


「ああ」


「……」


「夏凛、俺と結婚してほしい」


「えっ……あっ……」


もう何度琉唯の言葉にドキドキさせられたかわからない。
だけど……
今、私は琉唯にプロポーズされてるんだよね?
間違って……ないよね?
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