夏の出会いは素敵な恋の予感~超人気俳優になった憧れの先輩は、溢れんばかりの愛情で甘く私を包み込む~
「何だか夢を見てるみたいで……。でも、嬉しい」


「それって、OKってこと?」


「……うん。よろしくお願いします」


「良かった……」


ぎゅっと閉じた瞳をゆっくり開けた瞬間、それは少し潤んでるように見えた。


「琉唯……」


「俺、ちゃんと俳優としてもステップアップするから」


「うん、琉唯なら大丈夫。私が保証するよ。あなたは高校時代からずっと1番輝いてる。世界中の誰よりも、琉唯先輩は1番素敵です。本当に……好き」


「俺も、好きだよ」


カッコ良過ぎて、眩しくて、どうしようもなく胸がときめく。


「私の方が何倍も好きだけど……」


琉唯はそんな私を抱きしめながら、耳元で「俺の方がもっと好きだ」と言ってくれた。


「こんな幸せでいいのかな……。でももし、私のせいで大切な映画の話が無くなってしまったり、他のお仕事まで減ってしまったら……」
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