夏の出会いは素敵な恋の予感～超人気俳優になった憧れの先輩は、溢れんばかりの愛情で甘く私を包み込む～

「私も近々ここを離れ、本社に入ることになります。琉唯君にもなかなか会えないと思いますが、何か困ったことがあればいつでも連絡してきて下さい」


ニコッと笑う総支配人さんの優しい気持ち、琉唯を心配する気持ちが伝わってくる。


「絢斗さん、副社長になるんですね。お父様の跡を継いで、グレースホテルグループを守っていくなんて、本当にすごいです。俺にはできなかったけど、俺は俺なりに俳優として成長していきたいと思います。絢斗さん……本当に今までありがとうございました」


「琉唯君なら大丈夫。俳優として必ず大成します。ただ、時間に不規則な仕事だと思うから、体には充分気をつけて下さいね」


「ありがとうございます、気をつけます」


「私は準備に戻ります。挙式、楽しみにしてます。では琉唯君、夏凛さん、失礼します」


総支配人さんも私達の式を見守ってくれる。
琉唯はそれだけで安心できるだろう。