夏の出会いは素敵な恋の予感~超人気俳優になった憧れの先輩は、溢れんばかりの愛情で甘く私を包み込む~
私も何だかとても緊張してる。
琉唯と夫婦になる――そう思うと不思議な気持ちがして仕方なかった。


高校時代から今までの、断片的だけど、琉唯との楽しかった思い出が頭の中をよぎっていく。
色んなことを経験して、今日2人がここにいる奇跡に、心から感謝が溢れた。


星宮社長、琉唯のお母様、朝吹課長、高梨さん……そして、私の両親。
素敵な雰囲気のチャペルのイスに座り、友人達も含め、みんなが琉唯と私を笑顔で見守ってくれている。その姿を見ると、思わずぐっと涙が込み上げた。


いよいよ式が始まる。
その時を迎え、私は父と腕を組んでバージンロードを歩き、父と琉唯がバトンタッチした。


そして琉唯と私は、隣同士に並んだ。


挙式は厳かに進み、私達は、夫婦としてお互いを支え合い、生きていくことを誓った――
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