夏の出会いは素敵な恋の予感～超人気俳優になった憧れの先輩は、溢れんばかりの愛情で甘く私を包み込む～

「琉唯先輩、帰らなくて大丈夫なんですか？ お仕事があるんじゃ……」


「あ、いや」


「マネージャーさん、心配しませんか？」


「それは……まあ、いいんだ。夏凛と2人きりで話したくて。このホテルに来たのは初めて？」


「はい、お仕事でもお邪魔したこと無いですし、ましてや宿泊となると、グレースホテル東京みたいな超一流ホテルは敷居が高過ぎて。琉唯先輩は子どもの頃から何度も来てるんですよね。すごくうらやましいです」


2人で話したい――
その言葉が頭の中を駆け巡ってる。
ドキドキしたまま、会話のキャッチボールが続いてく……


「昔から、何だかここのホテルの雰囲気が好きなんだ。絢斗さんや他のホテルスタッフの人達がみんな優しくて。今は忙しくてなかなか来れないけど、ここに来るとこうしてホテルの中や、教会、中庭……色々散策したくなる」