夏の出会いは素敵な恋の予感~超人気俳優になった憧れの先輩は、溢れんばかりの愛情で甘く私を包み込む~
「本当に素敵なホテルですよね。私もずっとうっとり眺めてしまいます」


「ああ」


「それに、星宮グループのジュエリーを扱って下さってたり、うちのアパレルのお店もホテル内にあったり、とてもご縁が深いんですね」


 星宮グループのアパレルブランド「HOSHIMIYA」(ホシミヤ)も、新進気鋭の才能溢れるデザイナーの起用でかなり注目され、世の中のセレブ達に愛用されている。


「ああ、切っても切れない仲だ。もうずっと星宮グループがお世話になってるから……。なあ、夏凛……」


「えっ?」


「……」


「琉唯先輩、どうかしましたか? やっぱり帰りたくなりましたか?」


 こんな場所に2人きり、正直、私自身がだんだん酸欠になりそうだった。


「俺をさっさと帰らせたいのか?」


「えっ、あっ、いや、そんなことはないですけど……」


「今日はプライベート。だから仕事のこととか気にするな」
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