夏の出会いは素敵な恋の予感~超人気俳優になった憧れの先輩は、溢れんばかりの愛情で甘く私を包み込む~
「どうしてそう思う? 俺は……お前が女優として頑張るなら応援したいと思ってた」


「……琉唯先輩」


 私のことをそんなふうに思ってくれてたなんて、全然知らなかった。


「そうだ。夏凛にもうひとつ頼みがある」


「えっ、まだあるんですか?」


もうこれ以上、ドキドキさせないでほしい。


「俺のマンションの片付けと料理、お願いできないか?」


「りょ、料理? マンション? まさか私に先輩の食事を作れってことですか?」


「そうだけど。俺、そんなに驚くこと言った?」


嘘でしょ?
そんなサラッと頼まれても、「はい、わかりました」なんて簡単に引き受けられるわけがない。
こっちはどんどん脈が激しくなって、もう心臓がもたないっていうのに……


「やっぱり、それは……」


「頼む……。夏凛の好きな時間、いつでもいいから」


だ、誰か、このバクバクを何とかして。
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