夏の出会いは素敵な恋の予感~超人気俳優になった憧れの先輩は、溢れんばかりの愛情で甘く私を包み込む~
「大スターは言い過ぎだよ。琉唯こそまだまだ未熟だから」


「いえ、琉唯君は立派です。芸能界という険しい道を1歩1歩着実に進んでいて、見習いたいと思っています。それで社長……」


「ん? 何だね?」


「今日は社長のお誕生日ということで、サプライズのプレゼントがあるんです。そろそろ始めさせて頂きます」


「サ、サプライズ?」


 驚く社長と同じように、私まで動揺してる。
そんなの、打ち合わせにはなかったのに……
 いったい何が始まるの?


「皆様、本日は、星宮社長のお誕生日をお祝いするために、サプライズゲストが駆けつけてくださいました! それでは登場していただきましょう! どうぞ」


 司会の弾むような女性の声に合わせ、舞台の真ん中に当たるスポットライトの中に現れたのは――


 「俳優の星宮 琉唯さんです!」
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