夏の出会いは素敵な恋の予感～超人気俳優になった憧れの先輩は、溢れんばかりの愛情で甘く私を包み込む～

「星宮社長。この度はオフィス撮影の御協力、本当にありがとうございます。急なことで大変申し訳ございません。心から感謝致します」


琉唯先輩が出演しているドラマ撮影の現場がトラブルで使えなくなり、急遽、うちの会社が名乗りを上げた。


「そんなに恐縮しなくて大丈夫ですよ｣


きっと星宮社長は、この間のサプライズのお礼にと、困っていた琉唯先輩を助けたんだと思う。

　
｢本当にありがとうございます｣


社長に深々と頭を下げているのは、琉唯先輩のマネージャー。
見た目の美しさに思わず「女優」さんかと思ってしまった。こんな素敵な人が先輩のマネージャーなんて、少し驚く。


｢あなたには新人の時からずっとお世話になっていると琉唯から聞いています。こちらこそ、色々とありがとうございます｣

　
「そんな……。琉唯さんには才能と華があります。私が着いていなくても、琉唯さんなら、ご自身で上り詰めていかれます。でも、私も一緒にその景色を見てみたいと……今はそれが私の夢になっています」