夏の出会いは素敵な恋の予感~超人気俳優になった憧れの先輩は、溢れんばかりの愛情で甘く私を包み込む~
「……そ、そうだね。あんまり気にしてないかも知れない。ダイエットしなきゃって思いながら……」


「ほんと、夏凛ちゃんって呑気だね。昔からそうだったけど、もっと自分磨きしないとすぐ老けちゃうよ~」


「……だね。それはいつも反省してる。優梨愛ちゃんは昔と全然変わらないからすごいなって思ってるよ。きちんと自分磨きしてて」


「女優はね、たくさんの人に見られるのが仕事なの。だから色々大変なんだよ。まあ、ただのOLさんにはわからないと思うけど~」


「……」


努力していない自分が悪いのはわかってる。だけど、気持ちがどんどん沈んでいくのをなぜか止められなかった。


「どうしたの? 夏凛ちゃん、もしかして怒ってる?」


「ううん、怒ってなんかないよ。……そうだね。女優さんの大変さは……やっぱり私なんかにはわからない。でも、優梨愛ちゃんが人気女優さんになって頑張ってることは、私達高校演劇部みんなの自慢だから。あの頃の優梨愛ちゃんはとても人気者だったけど、今はもっともっとたくさんの人に応援されてるんだもんね。本当にすごいよ」
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