夏の出会いは素敵な恋の予感~超人気俳優になった憧れの先輩は、溢れんばかりの愛情で甘く私を包み込む~
 誰が呼んだのかはわからないけど、きっと会社の誰かが仕掛けたことだったんだろう。
 星宮社長の笑顔を見ると、間違いなくこのサプライズは成功したんだと思えた。


「琉唯先輩……」


 思わず1人つぶやいた。


 テレビや雑誌などでは良く見かけていたけど……
 久しぶりに会った先輩は、やっぱりすごくカッコ良くて、その見た目の破壊力は半端なかった。


 星宮 琉唯――私より2つ年上の26歳。
 180cmはある長身でスタイルは抜群。
ツーブロックのショートスタイルで、アッシュグレーの髪色がとても良く似合っている。緩いパーマがさりげなくオシャレ感を演出している。


 センターパートの前髪から覗く二重で潤んだ瞳。ほんの少しだけ厚みのある唇、スッとした高い鼻、顔全体の均整が取れていて、表情によっては、男らしいとも可愛いとも取れる全世代に受け入れられるような、爽やか過ぎる超絶イケメン。


肌も綺麗で、声も良い。
 どこか悪いところを探そうとしても、この容姿からは何一つ見つけることはできない。
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