夏の出会いは素敵な恋の予感～超人気俳優になった憧れの先輩は、溢れんばかりの愛情で甘く私を包み込む～

撮影が始まって思った。
　俺には、いつも応援してくれるファンのみんな、支えてくれてる涼香さんや大勢のスタッフがいてくれる。それがどれほど有難いことか。
　俺は、これからも、俳優としてみんなの期待に応えたい、恩返しもしたい。


　でも――
　夏凛を大切に想う気持ちは、もう、どうしようもないくらいのスピードで俺の中に広がってしまってる。


　だから、今は仕事を頑張りながら、夏凛との関係も深めていきたい……
　確かに、かなり都合のいい考え方かも知れない。それでもやっぱり、俺にはどちらも大切なんだ。


　この状況は決してマイナスではない――
もっともっと努力して、心も強くなって、自分自身成長したい。挫折なんかしたくない。


　そして、いつか必ず、俺の気持ちを夏凛に伝えたい。高校時代からのこの熱い想いを。
もう、彼女とは絶対に離れたくないから。