夏の出会いは素敵な恋の予感~超人気俳優になった憧れの先輩は、溢れんばかりの愛情で甘く私を包み込む~
「またまた~。ん? 本当に家政婦?」


「……はい。コロンでもあり、家政婦でもあり……」


「コロン? よくわからないけど……」


「ですよね、色々複雑で。すみません、気にしないでください」


「ま、まあとにかく、琉唯はとても良いやつだから。俺がこうしてここで頑張っていられるのも琉唯のおかげなんだ」


「そうなんですか?」


「うん。あいつが背中を押してくれた。英語もずいぶん教えてもらったし。本当、琉唯はめっちゃイケメンだし、御曹司だし、頭良いし、優しいし……最高の男……だよな」


ケンさん、琉唯先輩を思い浮かべて何だかうっとりしてる。細めのスラッとしたしなやかな体型から、ほんの少し女性らしさも感じてしまう。舞台では女性役もするのかな……


「本当ですね。琉唯先輩は、高校時代からずっと変わらず人気者です」


「……夏凛ちゃん」


「は、はい」
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