夏の出会いは素敵な恋の予感~超人気俳優になった憧れの先輩は、溢れんばかりの愛情で甘く私を包み込む~
「……彼氏なんていません。いるわけないです」


「そっか……。それなら良かった。俺、夏凛がJewelry HOSHIMIYAに入社したことも、あの日、パーティの手伝いをするってことも知ってた。もちろん、夏凛のことは話してないけど、従業員には知り合いもいるし、たまに情報が入ってくるんだ。だから、あの日、何も知らないフリをして夏凛に会いにいった」


「……本当に?」


「ああ、本当だ。ニューヨークに一緒に行けるようにって……」


「信じられないです。高校時代から私はコロンの代わりみたいなもので、今だって琉唯先輩にはただの家政婦としか思ってもらえてないんだろうなって」


「違う……。夏凛は、俺がずっと想い続けてきた大切な人。ずっとずっと……好きだった」


胸に色んな思いが込み上げてきていっぱいになる。


「夏凛、俺の彼女になってほしい」


「えっ……あの……本当に私なんかでいいんですか?」


声が震える。
体も小刻みに震えだした。
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