夏の出会いは素敵な恋の予感~超人気俳優になった憧れの先輩は、溢れんばかりの愛情で甘く私を包み込む~
「ちょっと待って、それはダメ。そんなことしたら琉唯先輩が……」


「自分のことを叩かれるのが怖いだけでしょ? 嫌なら離れてよ。私の琉唯君に近寄らないで。これからは撮影の時も、それ以外の時も、無視して話さないで」


「そんな……そんなことできないよ」


「琉唯君にとって、あなたみたいな女と、人気女優の私とではどっちが相応しいか。それくらい何でも屋のあなたでも考えればわかるよね? マスコミにバレる前に……わかったわね」


「優梨愛ちゃん、私ね。琉唯先輩のことが好きなの。私は優梨愛ちゃんに比べたら全然可愛くないけど、でもね、琉唯先輩は、高校からずっと憧れ続けてきた人だから……」


私だって憧れてた。なのに、いつも夏凛を「コロン」だとか言ってバカみたいに……


「だからこそよ。頭を使って良く考えて。ねえ夏凛ちゃん。あなたにはもっと相応しい男性がいるはずよ。それは決して琉唯君じゃない」


「……」
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