夏の出会いは素敵な恋の予感~超人気俳優になった憧れの先輩は、溢れんばかりの愛情で甘く私を包み込む~
2人きりの熱い夜~琉唯side~
俳優になって4年目。
まだまだこれからが正念場。


少しでも気を抜くと夢が遠くなりそうな不安定な仕事だと自覚はしてる。新人の時から付いてくれてるマネージャーの高梨さんにも言われた通りだ。


だけど、今、奇跡が起こって俺は夏凛と一緒にいる。高校時代からずっと一途に想っていた夏凛との時間は、何物にも代えがたいものだった。


星宮グループの記念パーティーで再会した夏凛は、ずいぶん大人っぽくなっていた。もちろん、あの頃の可愛らしさも残したまま、さらに魅力的な女性へと成長して……


久しぶりの彼女にドキドキしっ放しで、いつもの自分じゃない気がした。眩しく輝く夏凛が愛おしくて、すぐにでも抱きしめたくなった。


父さんの会社に入り、頑張っている夏凛にずっと会いたいと思っていた。
サプライズなんてせずに、正々堂々と会いにいきたい気持ちはあったけど……。いつまで経ってもそれができない自分が、腹立たしいほど情けなかった。
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