夏の出会いは素敵な恋の予感~超人気俳優になった憧れの先輩は、溢れんばかりの愛情で甘く私を包み込む~
「た、確かに朝吹課長は人気ありますけど、あんな人が私なんか……」


「夏凛も朝吹さんを素敵だって思ってるんだ」


「そんなことは……」


「俺にはあんな魅力は無い」


どう頑張っても、大人の男の色気は出せない。俺は、唇を噛み締め、サッと顔を横に向けた。


「琉唯先輩、何言ってるんですか? あなたは、日本中にファンがいる大スターですよ。魅力が無いなんてとんでもない」


「ファンはもちろん大切だ。でも、夏凛には俺の1番のファンでいてほしい。他のやつじゃなく、俺だけの……」


夏凛の可愛い顔が好きだ。
笑顔も、悲しそうな顔も、全部、全部――


「琉唯先輩……私……」


「俺のこと、好き?」


「……は、はい。す……好き……です」


「お前、やっぱりすごく可愛い」


「る、琉唯先輩、そんな顔でそんなこと言われたら私……」


「俺、ずっとずっと我慢してきた。この気持ち、もうこれ以上我慢しなくていいよな」


「……はい」


「好きだよ」
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