【女の事件】翼の折れたコンドル
第6話
そのまた一方で、深刻な問題があった。
ひとさまの家のカネを使って華のキャンパスライフを送っているあずさとゆういちろうの長女は、短大へ行かなくなった。
男と逆ナンすることは一生懸命だが、必要な単位が一個も取れていない…
この最近であるが、数日おきに男をとっつかえひっつかえすることを繰り返すなど…男がらみのトラブルを抱え込んだ。
さらにその上に、長女が所持している品物が最高級のブランド品に変わったようだ。
逆ナンした男がカノジョに買い与えたものだと思う。
あずさとゆういちろう夫婦は『長女は子どもじゃないから…』と言うて放置しているからなお悪い…
そのうち、どこかで痛い目に遭う可能性は十分にあると思う。
その日の午後3時半過ぎだった。
あずさとゆういちろうの長女は、敷地内に止まっている黒のアウディに乗っているサングラスの男に手をふったあと車に乗り込んだ。
カノジョは、この日ラインで知り合った短大イチの遊び人の男子学生と一緒にデートに行った。
竹宮《たけみや》が乗っているレガシィがあずさとゆういちろうの長女と男子学生が乗っているアウディを追いかけた。
カノジョと男子学生が乗っている車は、国道196号バイパスから周越農道《のうどう》から数ヶ所の山道を経由して国道11号線へ抜けた。
さらに別の道を通って砥部・伊予市方面へ向かった。
そしてふたりは、国道56号線沿いにあるラブホに入った。
(カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ…)
部屋のどこかに隠れている竹宮《たけみや》は、ふたりが全裸《はだか》であられもないことをしているシーンをスマホのカメラや動画で隠し撮りをした。
翌朝5時頃であった。
あずさとゆういちろうの長女はラブホから出たあと短大に行かずに宇和島方面へドライブに行った。
竹宮《たけみや》は、ニヤニヤとした表情でふたりが出ていく様子を見つめた。
時は、朝9時過ぎであった。
(ジリリリリリン!!ジリリリリリン!!ジリリリリリン!!)
この時、ウグイス色のプシュホンのベルがけたたましく鳴り響いていた。
あずさは、プシュホンの受話器を手にしたあと話した。
電話は、ミツグが勤めていた建設会社からであった。
「もしもし…ワタベはうちでございますが…えっ?ミツグさんが職場で暴れた…ミツグさんが職場で暴れたあと行方不明になったって…それは本当ですか!?」
知らせを聞いたあずさは、めまいを起こして座り込んだ。
もしかしたら…
わたしたちがミツグさんに対して求めすぎたと思う…
こんなことになるのだったら…
ミツグさんをペルーへ帰した方がよかったわ…
その頃であった。
職場で暴れたミツグは、職場から飛び出したあと行方不明になった。
同時に、入国管理局がミツグの゙ミガラを確保するために動き出した。
これにより、ミツグは日本に居場所をなくしたようだ。
ひとさまの家のカネを使って華のキャンパスライフを送っているあずさとゆういちろうの長女は、短大へ行かなくなった。
男と逆ナンすることは一生懸命だが、必要な単位が一個も取れていない…
この最近であるが、数日おきに男をとっつかえひっつかえすることを繰り返すなど…男がらみのトラブルを抱え込んだ。
さらにその上に、長女が所持している品物が最高級のブランド品に変わったようだ。
逆ナンした男がカノジョに買い与えたものだと思う。
あずさとゆういちろう夫婦は『長女は子どもじゃないから…』と言うて放置しているからなお悪い…
そのうち、どこかで痛い目に遭う可能性は十分にあると思う。
その日の午後3時半過ぎだった。
あずさとゆういちろうの長女は、敷地内に止まっている黒のアウディに乗っているサングラスの男に手をふったあと車に乗り込んだ。
カノジョは、この日ラインで知り合った短大イチの遊び人の男子学生と一緒にデートに行った。
竹宮《たけみや》が乗っているレガシィがあずさとゆういちろうの長女と男子学生が乗っているアウディを追いかけた。
カノジョと男子学生が乗っている車は、国道196号バイパスから周越農道《のうどう》から数ヶ所の山道を経由して国道11号線へ抜けた。
さらに別の道を通って砥部・伊予市方面へ向かった。
そしてふたりは、国道56号線沿いにあるラブホに入った。
(カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ…)
部屋のどこかに隠れている竹宮《たけみや》は、ふたりが全裸《はだか》であられもないことをしているシーンをスマホのカメラや動画で隠し撮りをした。
翌朝5時頃であった。
あずさとゆういちろうの長女はラブホから出たあと短大に行かずに宇和島方面へドライブに行った。
竹宮《たけみや》は、ニヤニヤとした表情でふたりが出ていく様子を見つめた。
時は、朝9時過ぎであった。
(ジリリリリリン!!ジリリリリリン!!ジリリリリリン!!)
この時、ウグイス色のプシュホンのベルがけたたましく鳴り響いていた。
あずさは、プシュホンの受話器を手にしたあと話した。
電話は、ミツグが勤めていた建設会社からであった。
「もしもし…ワタベはうちでございますが…えっ?ミツグさんが職場で暴れた…ミツグさんが職場で暴れたあと行方不明になったって…それは本当ですか!?」
知らせを聞いたあずさは、めまいを起こして座り込んだ。
もしかしたら…
わたしたちがミツグさんに対して求めすぎたと思う…
こんなことになるのだったら…
ミツグさんをペルーへ帰した方がよかったわ…
その頃であった。
職場で暴れたミツグは、職場から飛び出したあと行方不明になった。
同時に、入国管理局がミツグの゙ミガラを確保するために動き出した。
これにより、ミツグは日本に居場所をなくしたようだ。