月島家のお守り四つ子~イケメン女子でも可愛いものが好きなんです!〜
「特に望が中学になってからは多くなったな。でもまあ家や外にいるときは基本俺たち四つ子の誰かがついているから問題ないんだ」
真面目に話しを聞きながら、『四つ子』というワードに密かに驚いた。
見覚えのある中学の制服を着ていた望ちゃん。その対になっていそうな色合いの制服を着た同年代の四人は、望ちゃんのお兄さんだからみんな二年か三年なんだろうって予想はつけていた。
でも、まさか四つ子だとは思わなかったよ。
……髪や目の色もカラフルだし、似てないにもほどがある。
「あ、四つ子なのに似てないって思った?」
「え!? えっと……」
真面目に聞いている様子をくずしたつもりはないけれど、何かを感じ取ったのか弦さんが言い当ててくる。
なんて誤魔化そうかと慌てる私に、弦さんは「いいんだよ」とまた穏やかな笑みを浮かべた。
「顔立ちもだけど、髪と目の色を見たら特に、だよね? 御守りの加護なんて不思議な力を使うからかな? 僕たちの髪や目の色って不思議な色をしてるんだ」
地元の人は慣れているからそれほど驚かれないけどね、と笑う。
なんて答えていいかわからなくて口を開けたり閉じたりしていると、朔さんが話を本題に戻した。
「髪色とかどうでもいいだろ? とにかく、問題があるのは学校だ。二年の俺たちじゃあ一年の望にずっとはついていられない」
「そこで、あさひさんの出番ってワケなんだ」
朔さんの言葉に続けて、満さんが明るい声を出す。
「明日から望のクラスに転入生が来るって話しは聞いてる。その転入生ってキミのことだろ?」
「……まあ、多分そうです」
なんだか嫌な予感に、ハッキリとは答えたくなくて曖昧に言う。
でもそんなの意味はなかった。
真面目に話しを聞きながら、『四つ子』というワードに密かに驚いた。
見覚えのある中学の制服を着ていた望ちゃん。その対になっていそうな色合いの制服を着た同年代の四人は、望ちゃんのお兄さんだからみんな二年か三年なんだろうって予想はつけていた。
でも、まさか四つ子だとは思わなかったよ。
……髪や目の色もカラフルだし、似てないにもほどがある。
「あ、四つ子なのに似てないって思った?」
「え!? えっと……」
真面目に聞いている様子をくずしたつもりはないけれど、何かを感じ取ったのか弦さんが言い当ててくる。
なんて誤魔化そうかと慌てる私に、弦さんは「いいんだよ」とまた穏やかな笑みを浮かべた。
「顔立ちもだけど、髪と目の色を見たら特に、だよね? 御守りの加護なんて不思議な力を使うからかな? 僕たちの髪や目の色って不思議な色をしてるんだ」
地元の人は慣れているからそれほど驚かれないけどね、と笑う。
なんて答えていいかわからなくて口を開けたり閉じたりしていると、朔さんが話を本題に戻した。
「髪色とかどうでもいいだろ? とにかく、問題があるのは学校だ。二年の俺たちじゃあ一年の望にずっとはついていられない」
「そこで、あさひさんの出番ってワケなんだ」
朔さんの言葉に続けて、満さんが明るい声を出す。
「明日から望のクラスに転入生が来るって話しは聞いてる。その転入生ってキミのことだろ?」
「……まあ、多分そうです」
なんだか嫌な予感に、ハッキリとは答えたくなくて曖昧に言う。
でもそんなの意味はなかった。