月島家のお守り四つ子~イケメン女子でも可愛いものが好きなんです!〜
***
家を出てお隣の塀に沿うように歩いていると、門の近くに二つの人影が見えた。
「あ、望ちゃん、朔さん、おはようございます!」
駆け寄って二人にあいさつをする。
「あさひちゃん、おはよう」
「ああ、おはよ」
あいさつを返してくれた望ちゃんは今日も明るくカワイイ。
対して、朔さんは朝が弱いのか眠そうに見える気がした。
「あれ? 他の三人はいないの?」
朔さんは大丈夫なのかな? と思いながらも、他の三人の姿が見えないことを質問する。
「みんなは先に学校行ったよ? それぞれ用事もあるからね」
「そう、なんだ……?」
昨日の望ちゃんへの過保護な感じを思えば、出来る限りみんな彼女の側にいようとしてるのかと思ってた。
なのに、今朝の護衛役は朝が弱そうな朔さんだけって……大丈夫なのかな?
そんな私の不安に気づいちゃったのか、朔さんは暗い夜色の目で私をジッと見る。
「……俺だけじゃあ頼りないって思った?」
「え!? いえ、そこまでは」
「『そこまでは』ってことは、ちょっとは思ったんだ?」
「ぅぐっ」
ちょっとした言葉の違いを取られて言い当てられる。これ以上突っ込まれたくなくて唇を引き結んで黙っていると、ちょっと口の端を上げて楽しそうな表情をした朔さんが近づいてきた。
家を出てお隣の塀に沿うように歩いていると、門の近くに二つの人影が見えた。
「あ、望ちゃん、朔さん、おはようございます!」
駆け寄って二人にあいさつをする。
「あさひちゃん、おはよう」
「ああ、おはよ」
あいさつを返してくれた望ちゃんは今日も明るくカワイイ。
対して、朔さんは朝が弱いのか眠そうに見える気がした。
「あれ? 他の三人はいないの?」
朔さんは大丈夫なのかな? と思いながらも、他の三人の姿が見えないことを質問する。
「みんなは先に学校行ったよ? それぞれ用事もあるからね」
「そう、なんだ……?」
昨日の望ちゃんへの過保護な感じを思えば、出来る限りみんな彼女の側にいようとしてるのかと思ってた。
なのに、今朝の護衛役は朝が弱そうな朔さんだけって……大丈夫なのかな?
そんな私の不安に気づいちゃったのか、朔さんは暗い夜色の目で私をジッと見る。
「……俺だけじゃあ頼りないって思った?」
「え!? いえ、そこまでは」
「『そこまでは』ってことは、ちょっとは思ったんだ?」
「ぅぐっ」
ちょっとした言葉の違いを取られて言い当てられる。これ以上突っ込まれたくなくて唇を引き結んで黙っていると、ちょっと口の端を上げて楽しそうな表情をした朔さんが近づいてきた。