月島家のお守り四つ子~イケメン女子でも可愛いものが好きなんです!〜
「急げ! あいつらが駆けつけてくるぞ!?」
「わかってる! ったく、仕方ない。手荒なマネはしたくなかったが……」
女の子の腕をつかんでいる男が急かされてもう片方の手で拳を作る。
それを見て女の子が殴られると思った私は、スマホを取り出すこととか、警察を呼ばなきゃとか、そんなこと全部忘れて飛び出していた。
「ダメー!」
男の手を止めるために叫びながら走って、なぜか近くにあった箒をつかみ取って男に振り下ろした。
「うわっ!?」
竹刀とは勝手が違うけれど、いきなり攻撃されたからか男は驚き女の子から離れる。
そのまま私は女の子を守るように間に立った。
「驚いた……なんだお前は? 四つ子じゃないな。関係ないやつは出てくるな」
男は不機嫌そうに眉間にしわを寄せて、体勢を立て直す。
思わず剣道の構えをして相対したけれど、竹刀じゃないから変な感じ。
「邪魔だ、どけ!」
「どきません!」
手を伸ばしてくる男にまた箒を振り下ろす。そうしてなんとか撃退していたけれど、見かねた他の男たちも近づいてきた。
そうなるとさすがに多勢に無勢で、一人に箒を振り下ろすともう一人に箒をつかまれ、使えなくなってしまう。
「手間取らせやがって……」
「きゃあ!」
怒り混じりの声で初めの男が言うと、そのまま肩を押されて私は横に倒れ込む。
肩にかけていただけのミニショルダーバッグがとんで行ってしまった。
「わかってる! ったく、仕方ない。手荒なマネはしたくなかったが……」
女の子の腕をつかんでいる男が急かされてもう片方の手で拳を作る。
それを見て女の子が殴られると思った私は、スマホを取り出すこととか、警察を呼ばなきゃとか、そんなこと全部忘れて飛び出していた。
「ダメー!」
男の手を止めるために叫びながら走って、なぜか近くにあった箒をつかみ取って男に振り下ろした。
「うわっ!?」
竹刀とは勝手が違うけれど、いきなり攻撃されたからか男は驚き女の子から離れる。
そのまま私は女の子を守るように間に立った。
「驚いた……なんだお前は? 四つ子じゃないな。関係ないやつは出てくるな」
男は不機嫌そうに眉間にしわを寄せて、体勢を立て直す。
思わず剣道の構えをして相対したけれど、竹刀じゃないから変な感じ。
「邪魔だ、どけ!」
「どきません!」
手を伸ばしてくる男にまた箒を振り下ろす。そうしてなんとか撃退していたけれど、見かねた他の男たちも近づいてきた。
そうなるとさすがに多勢に無勢で、一人に箒を振り下ろすともう一人に箒をつかまれ、使えなくなってしまう。
「手間取らせやがって……」
「きゃあ!」
怒り混じりの声で初めの男が言うと、そのまま肩を押されて私は横に倒れ込む。
肩にかけていただけのミニショルダーバッグがとんで行ってしまった。