月島家のお守り四つ子~イケメン女子でも可愛いものが好きなんです!〜
とつぜんの訪問と私の気持ち
「明日からの学校、どうなっちゃうのかな?」
夜、お風呂も終えた私は黒猫のぬいぐるみを腕に抱きながらベッドの上でため息交じりにつぶやいた。
思い出すのは前の学校の人たちのこと。
小さい頃から剣道の道場に通っていた私は、当然のように中学でも剣道部に入った。
小学校の頃から剣道をしているときの私はカッコイイって言われてたけど、その頃はまだちゃんと女の子として扱われてた気がする。
中学の部活でみんなの目に触れる機会が増えた途端、カッコイイ、凜々しい、なんて言われるようになって……差し入れまでくれる子たちもいて、すぐに王子様扱いされてしまった。
そんな中、一度かわいいハートを持ったうさぎのぬいぐるみストラップを学校に持っていったことがあった。
いつも私に近づいてくる女の子たちは、すっごく戸惑った顔をしてたっけ。
聞かなくても、顔に『似合わない』と書いてあるみたいだった。
男子たちも、『何だよ、ギャップ萌え狙ってんの? 似合わないから!』って笑うばかり。
だから私は学校でカワイイものが好きだってことを隠すことにしたんだ。
「また、隠し通さなきゃいけないのかな……」
カワイイものが好きだって自信を持って言えるような女の子になるんだって、一昨日決意したばかりなのに……。
はぁ……とまたため息が出る。
するとそのとき、枕元に置いていたスマホからピロンと音が聞こえた。
何だろう? ってスマホを手に取って見てみると、朔さんからのメッセージが届いていた。
昨日のうちにみんなの連絡先は教えてもらってたんだ。望ちゃんに何かあったとき、すぐに連絡を取れるようにって。
「え? まさか望ちゃんに何かあったの!?」
思わず飛び起きて、スマホのメッセージを確認する。
夜、お風呂も終えた私は黒猫のぬいぐるみを腕に抱きながらベッドの上でため息交じりにつぶやいた。
思い出すのは前の学校の人たちのこと。
小さい頃から剣道の道場に通っていた私は、当然のように中学でも剣道部に入った。
小学校の頃から剣道をしているときの私はカッコイイって言われてたけど、その頃はまだちゃんと女の子として扱われてた気がする。
中学の部活でみんなの目に触れる機会が増えた途端、カッコイイ、凜々しい、なんて言われるようになって……差し入れまでくれる子たちもいて、すぐに王子様扱いされてしまった。
そんな中、一度かわいいハートを持ったうさぎのぬいぐるみストラップを学校に持っていったことがあった。
いつも私に近づいてくる女の子たちは、すっごく戸惑った顔をしてたっけ。
聞かなくても、顔に『似合わない』と書いてあるみたいだった。
男子たちも、『何だよ、ギャップ萌え狙ってんの? 似合わないから!』って笑うばかり。
だから私は学校でカワイイものが好きだってことを隠すことにしたんだ。
「また、隠し通さなきゃいけないのかな……」
カワイイものが好きだって自信を持って言えるような女の子になるんだって、一昨日決意したばかりなのに……。
はぁ……とまたため息が出る。
するとそのとき、枕元に置いていたスマホからピロンと音が聞こえた。
何だろう? ってスマホを手に取って見てみると、朔さんからのメッセージが届いていた。
昨日のうちにみんなの連絡先は教えてもらってたんだ。望ちゃんに何かあったとき、すぐに連絡を取れるようにって。
「え? まさか望ちゃんに何かあったの!?」
思わず飛び起きて、スマホのメッセージを確認する。