月島家のお守り四つ子~イケメン女子でも可愛いものが好きなんです!〜
文化祭準備と月島家へのお泊まり
文化祭準備開始
翌朝、私は緊張しながら学校へ向かった。
昨夜朔さんと話せたことで、私にとって大事なことは何なのかがハッキリとした。
前の学校みたいにカワイイものが似合わないって言われたとしても、望ちゃんを守りたいって気持ちは変わらないんだって。
だから、昨日のことで学校の生徒たちが騒いでも気にしないことにしようって決めた。
……とはいえ、実際に『カワイイものなんて似合わない』って言われたら落ち込みそうになるから、緊張はしちゃうんだけどね。
そしてその予想は半分当たってた。
昨日と同じように朔さんと望ちゃんと学校に向かって、校舎に入ったとき。
靴を履き替えたところで男女問わず群がられた。
「陽木さん、昨日すごかったよね!」
「なんか細長い袋持ってきてるなーって思ってたけど、竹刀だったんだな! 不審者を退治とか、すげぇじゃん!」
昨日はクラスメートにすらほとんど話しかけられなかったって言うのに、今日は朝から――しかも教室にすら着いてないのにこんなに話しかけられるなんて!?
戸惑っていると、周りにいる人たちをかき分けて上級生らしき女の子が近づいてきた。
「あなた! 陽木あさひさんよね!?」
「え? は、はい!」
知らない上級生に名前を呼ばれて、慌てて返事をする。
誰ですか? って聞く前に、彼女は自己紹介してくれた。
昨夜朔さんと話せたことで、私にとって大事なことは何なのかがハッキリとした。
前の学校みたいにカワイイものが似合わないって言われたとしても、望ちゃんを守りたいって気持ちは変わらないんだって。
だから、昨日のことで学校の生徒たちが騒いでも気にしないことにしようって決めた。
……とはいえ、実際に『カワイイものなんて似合わない』って言われたら落ち込みそうになるから、緊張はしちゃうんだけどね。
そしてその予想は半分当たってた。
昨日と同じように朔さんと望ちゃんと学校に向かって、校舎に入ったとき。
靴を履き替えたところで男女問わず群がられた。
「陽木さん、昨日すごかったよね!」
「なんか細長い袋持ってきてるなーって思ってたけど、竹刀だったんだな! 不審者を退治とか、すげぇじゃん!」
昨日はクラスメートにすらほとんど話しかけられなかったって言うのに、今日は朝から――しかも教室にすら着いてないのにこんなに話しかけられるなんて!?
戸惑っていると、周りにいる人たちをかき分けて上級生らしき女の子が近づいてきた。
「あなた! 陽木あさひさんよね!?」
「え? は、はい!」
知らない上級生に名前を呼ばれて、慌てて返事をする。
誰ですか? って聞く前に、彼女は自己紹介してくれた。