月島家のお守り四つ子~イケメン女子でも可愛いものが好きなんです!〜
「私は女子剣道部の部長をしている那良冬美よ。あなたを剣道部に勧誘したいの!」
「ええ!?」
望ちゃんからの説明で剣道部があることは知っていた。
でも、剣道をやめるつもりだった私は剣道部があっても自分には関係ないって思ってたんだ。
だからいきなり勧誘なんて言われて本気で驚いた。
そんな私のすぐ近くで、望ちゃんがつぶやく。
「あ、昨日の立ち回り見てたのかな?」
その言葉で納得した。
確かに昨日の私を見たら勧誘したくなるのかもしれない。一応、小学校のとき全国大会で優勝した実力はあるし。
「あなたほどの実力なら県大会の優勝……ううん、全国大会優勝も夢じゃないかもしれない!」
那良先輩は興奮した面持ちで二つに結っている茶髪を揺らして叫んだ。
でも、私は剣道部に入るつもりはない。
望ちゃんを守るために剣道で戦うことはいい。でも、部活として活動してさらに剣道をしている姿をみんなに見られるのは避けたかった。
だって、前はそのせいで見学や出待ちの子とかも現れて部のみんなに迷惑がかかったし……。
「陽木さん! 是非剣道部に入って!」
「ストップ」
那良先輩による強気の勧誘に困り果てていると、二年のゲタ箱の方から来た朔さんが間に入ってくれた。
「那良先輩。そこまでにしてもらえますか? あさひは剣道部に入るつもりはないみたいですので」
私を背にかばうように立ってくれた朔さんに、驚くと同時に胸がキュンとした。
淡々と那良先輩に伝えてくれた言葉は、私が言えなかったことでもあったから。
昨夜言っていたとおり、私の気持ちごと守ってくれているんだって思ったから……。
うれしい、けど……なんだか恥ずかしい。
ただでさえ守られるなんてこと今までなかったから、どう反応すればいいのかわからない。
私は赤くなる顔を隠すように伏せて、縮こまった。
するとそんな私の顔をのぞき込んだ望ちゃんが口に手を当てながら一言小さく叫んだ。
「照れてるあさひちゃん、めちゃかわっ!」
「ええ!?」
望ちゃんからの説明で剣道部があることは知っていた。
でも、剣道をやめるつもりだった私は剣道部があっても自分には関係ないって思ってたんだ。
だからいきなり勧誘なんて言われて本気で驚いた。
そんな私のすぐ近くで、望ちゃんがつぶやく。
「あ、昨日の立ち回り見てたのかな?」
その言葉で納得した。
確かに昨日の私を見たら勧誘したくなるのかもしれない。一応、小学校のとき全国大会で優勝した実力はあるし。
「あなたほどの実力なら県大会の優勝……ううん、全国大会優勝も夢じゃないかもしれない!」
那良先輩は興奮した面持ちで二つに結っている茶髪を揺らして叫んだ。
でも、私は剣道部に入るつもりはない。
望ちゃんを守るために剣道で戦うことはいい。でも、部活として活動してさらに剣道をしている姿をみんなに見られるのは避けたかった。
だって、前はそのせいで見学や出待ちの子とかも現れて部のみんなに迷惑がかかったし……。
「陽木さん! 是非剣道部に入って!」
「ストップ」
那良先輩による強気の勧誘に困り果てていると、二年のゲタ箱の方から来た朔さんが間に入ってくれた。
「那良先輩。そこまでにしてもらえますか? あさひは剣道部に入るつもりはないみたいですので」
私を背にかばうように立ってくれた朔さんに、驚くと同時に胸がキュンとした。
淡々と那良先輩に伝えてくれた言葉は、私が言えなかったことでもあったから。
昨夜言っていたとおり、私の気持ちごと守ってくれているんだって思ったから……。
うれしい、けど……なんだか恥ずかしい。
ただでさえ守られるなんてこと今までなかったから、どう反応すればいいのかわからない。
私は赤くなる顔を隠すように伏せて、縮こまった。
するとそんな私の顔をのぞき込んだ望ちゃんが口に手を当てながら一言小さく叫んだ。
「照れてるあさひちゃん、めちゃかわっ!」