月島家のお守り四つ子~イケメン女子でも可愛いものが好きなんです!〜
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「え!? 今日家に帰れないの!?」
『そうなのよ、紗江が今日急に夜勤が入ったらしくて……』
下校中珍しくお母さんから電話が来て、出てみると今日は帰れないという話を聞かされた。
紗江おばさんは介護施設で働いているんだ。今まではおばあちゃんのこともあるから急な夜勤は断っていたらしいんだけど、今回はどうしても断れなかったんだって。
『いつも夜勤のときはその日だけ施設予約しておばあちゃんには宿泊してもらってるらしいんだけど……こんな急じゃあどこも空いてなくて』
だからお母さんが一晩側にいるしかないということだった。
「確か、お父さんも今日は出張でいなかったよね?」
『そう、一泊二日のね。だから今晩だけはあさひ家で一人になっちゃうんだけど……でもちょっと心配だし……』
うーん、と悩む声を聞きながら私もどうしようか悩む。
すると、私の言葉だけで状況を察した望ちゃんが提案をしてくれた。
「じゃあ、今日は私の家に泊るといいよ」
「え?」
「一応お隣で近いし、うち部屋あまってるし」
笑顔で誘ってくれる望ちゃんを見て、それは助かるかもって正直思った。
今まで夜一人で家にいたことはないからやっぱり色々と不安だし、何より友だちの家にお泊まりっていうのがちょっと魅力的だったから。
『なに? どうしたのあさひ?』
望ちゃんの話が聞こえなかったお母さんの不思議そうな声がスマホから聞こえる。
私が望ちゃんの提案を伝えると、お母さんは『それは助かるわ』と喜びと安堵の声を上げた。
そうして急遽、私の月島家のお泊まりが決まったんだ。
「え!? 今日家に帰れないの!?」
『そうなのよ、紗江が今日急に夜勤が入ったらしくて……』
下校中珍しくお母さんから電話が来て、出てみると今日は帰れないという話を聞かされた。
紗江おばさんは介護施設で働いているんだ。今まではおばあちゃんのこともあるから急な夜勤は断っていたらしいんだけど、今回はどうしても断れなかったんだって。
『いつも夜勤のときはその日だけ施設予約しておばあちゃんには宿泊してもらってるらしいんだけど……こんな急じゃあどこも空いてなくて』
だからお母さんが一晩側にいるしかないということだった。
「確か、お父さんも今日は出張でいなかったよね?」
『そう、一泊二日のね。だから今晩だけはあさひ家で一人になっちゃうんだけど……でもちょっと心配だし……』
うーん、と悩む声を聞きながら私もどうしようか悩む。
すると、私の言葉だけで状況を察した望ちゃんが提案をしてくれた。
「じゃあ、今日は私の家に泊るといいよ」
「え?」
「一応お隣で近いし、うち部屋あまってるし」
笑顔で誘ってくれる望ちゃんを見て、それは助かるかもって正直思った。
今まで夜一人で家にいたことはないからやっぱり色々と不安だし、何より友だちの家にお泊まりっていうのがちょっと魅力的だったから。
『なに? どうしたのあさひ?』
望ちゃんの話が聞こえなかったお母さんの不思議そうな声がスマホから聞こえる。
私が望ちゃんの提案を伝えると、お母さんは『それは助かるわ』と喜びと安堵の声を上げた。
そうして急遽、私の月島家のお泊まりが決まったんだ。