月島家のお守り四つ子~イケメン女子でも可愛いものが好きなんです!〜
 俺は笑顔を向けてくれるかわいいあさひの頬に手を伸ばす。
 柔らかい頬に触れた瞬間、照れたように頬が赤くなったのが暗闇でもわかった。
 少なくとも嫌がられていないのがわかって、欲を出す。
 顔を近づけて、触れているのとは反対側の頬に唇で触れた。

「ひゃっ!?」

 驚いた声を出されたけれど、俺はゆっくり離れて黒目を大きくしたあさひを見下ろす。

「ごめん、止まんなかった」

 一応謝ったけれど、後悔はしてない。
 だって、あさひのことは誰にも渡したくないから。
 満も晦も弦も、あさひのことが気になっているみたいだったし。
 あいつらよりたくさん俺のこと意識してもらわないとないからな。

 頬にキスしたことで、目を丸くして口をハクハク開け閉めしているかわいいあさひ。
 そんな彼女を見つめながら、俺は決めた。

 大事な大事な、俺だけの姫様。

 あさひは、俺が一生守るべき女の子だ。
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