月島家のお守り四つ子~イケメン女子でも可愛いものが好きなんです!〜
「お待たせしました、ケーキセットです」
「え? まだ頼んでないけど……?」
笑顔でテーブルにケーキセットを置いていく望ちゃんに、満さんが不思議そうに首をかしげる。
とたんに望ちゃんは真顔になった。
「兄さんたち、早く食べて他に行ってね? 来てくれるのはうれしいけど、あさひちゃんをかわいがりたいなら別のところでしてよ。兄さんたち目立つんだから」
いつも自慢の兄だとは言っているけれど、こういうことをハッキリ言ってしまえるのも兄妹だからってところかな?
望ちゃんの言葉に顔を見合わせた四人は、苦笑いを浮かべて「わかった」とケーキを食べ始めた。
とりあえずなんとかなってホッとしたとき、視線を感じて顔を上げる。
目が合った朔さんは、最近特に私に向けてくるようになった優しい目をしていた。そのまま唇が動く。
「でもホント、カワイイな」
「っ!」
小さな声で、私に言ったっていうよりは思わずつぶやいたって感じ。
だから私はサッと視線をそらして、裏方の方へと引っ込んだ。
あの夜頬にキスされてから、朔さんにどういう態度を取ればいいのかわからない。
でも、朔さんに『カワイイ』って言われるのが、一番うれしいって思うんだよね。どうしてなんだろう?
今もドキドキしちゃって、顔が熱くなってきたし。
ホント、こうなっちゃうからなおさらどうしていいかわからないんだよね。
「え? まだ頼んでないけど……?」
笑顔でテーブルにケーキセットを置いていく望ちゃんに、満さんが不思議そうに首をかしげる。
とたんに望ちゃんは真顔になった。
「兄さんたち、早く食べて他に行ってね? 来てくれるのはうれしいけど、あさひちゃんをかわいがりたいなら別のところでしてよ。兄さんたち目立つんだから」
いつも自慢の兄だとは言っているけれど、こういうことをハッキリ言ってしまえるのも兄妹だからってところかな?
望ちゃんの言葉に顔を見合わせた四人は、苦笑いを浮かべて「わかった」とケーキを食べ始めた。
とりあえずなんとかなってホッとしたとき、視線を感じて顔を上げる。
目が合った朔さんは、最近特に私に向けてくるようになった優しい目をしていた。そのまま唇が動く。
「でもホント、カワイイな」
「っ!」
小さな声で、私に言ったっていうよりは思わずつぶやいたって感じ。
だから私はサッと視線をそらして、裏方の方へと引っ込んだ。
あの夜頬にキスされてから、朔さんにどういう態度を取ればいいのかわからない。
でも、朔さんに『カワイイ』って言われるのが、一番うれしいって思うんだよね。どうしてなんだろう?
今もドキドキしちゃって、顔が熱くなってきたし。
ホント、こうなっちゃうからなおさらどうしていいかわからないんだよね。